のこりもの

おすそわけ

スフィアン

こないだ6-8時という珍しい時間帯にお仕事があって、そのあとは休憩の時間だったので、
職場にタオルケットを敷いて横になり、こんなときにはこれだと、ウトウトとしながら大きめのスピーカーでsufjan stevensの去年出たアルバムを流してひと眠りした。

Sufjan Stevens, "Should Have Known Better" (Official Audio)
スフィアンさんのアルバムの中で一番地味で、一番長く聴けるやつ、思い出したときにずっと聴ける幸せ

8月のライブスケジュール

真夏、8月は後半に2回演奏の機会いただきました⇩

 

8/23(火)扇町 para-dice

para-dice presents 『 Bossa/ Nova vol.11』
出演:Chip Chaplin/AcidClank/内田修人/plus one/丘本浩一
open/start 18:30/19:00
¥1500(+1drink¥500)

8/27(土)阿倍野 流流

『夏の終わりのハーモニー vol.2』
出演:smoke/いちい大介/岩田れな/丘本浩一
open/start 15:30/16:00
¥2000(1drink付)

 

今年初(※ライブしたあとで気づいたけど2回目でした、、)ライブハウスは久しぶりのパラダイス、出るの2回目、共演はみなさん初めまして、10周年ライブ後の1本目が『Bossa/ Nova vol.11』、なにかありそうな日です。(※ちなみに『Bossa/ Nova 』というのはボサノバの方が出るイベントではなくて、パラダイス企画イベントのタイトル)

流流はみなさんお会いしたことある人ばかり、岩田さんのライブは観るの初めて、アコースティック弾き語りの中にsmokeが混じっているのが意表を突く、面白そう。流流の生音は緊張と緩和が良い塩梅でオススメです。

 

それぞれ曲ほぼ被らないように、1曲ずつ新しい歌も演奏できそうです。よろしければお越しください。

 

 

今日は「山の日」ということで、この曲を

空気公団はパンク


あと、個人的に山登りのテーマソングといえば↑、まともに山登りしたことないけど、

日曜日

昨日はなんだか長い1日だった。

昼間は友達に会って話を。入った店で流れていたBGMの音量が大きくて自然と耳に入ってくる、ニール・ヤングの「ハーベスト」に入っている"Harvest"が流れてきて、そういえば10年以上前まんまこの曲っぽいの宅録で作ったよなあ、とひとり思い出したりしながら、友達の話と短くない時が流れたことを重ね合わせたりしていた。ニール・ヤングあまり聴かなくなったなあ、夏だし聴くなら「渚にて」かな、と思い、流しながら書く、好きになったものは距離をとってもなかなか嫌いにはならないものですね。

渚にて

渚にて

 

話し込んだあと、外へ出ると夕刻、熱のような暑さが治まって感じられるおだやかさが心地良かった。

 

夜はお仕事。30年以上活動しているベテランロックバンドさんのミックスダウンがメンバーみなさんの確認を以ってようやく終了。燻し銀のハードロックサウンド、これから計13曲のマスタリング工程へ、アルバム作りに携われるのは嬉しい楽しい。

仕事中はFM802を流していることが多くて、昨日の夜はceroの高城氏の番組を意識的に聴いた。23時台、もうじき1日が終わるころ、片想いの曲が流れて今日をまとめてくれるような響きがあって良かった、この曲。

カクバリズムに入れたらなあ、なんて、大きな声では言えない本音を小さく偲ばせておきます。

 

みんなひとしごと終えて、次の日常に向かう。できれば祝福したい、できれば愛をもって。

平和、できれば愛を

休日、西院フェスもしくはスキマアワーに行こうかな、と思ったりもしていたけど、家事のこともあるし、天気も気力も万全ではなかったりで、ぼーっとして過ごす。西院フェスは来年から何やら変わるようですね、どうなるのかな?

夏らしく荒々しい雷雨がゴーっと去り、ひとときの涼しさが訪れ、ブログをこうやって更新しようとしていると頭に浮かぶワードは「平和」だ。気にせず好きなことを書けるような、みんなに余裕と時間がある社会だったらいいのに、と思ったりする、、けど、これ以上書き連ねるのは難しいなあ

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坂本慎太郎「できれば愛を」を繰り返し聴いている。珍しく意識的に前情報を入れずに手に入れ音を聴くに至った、待っていた3作目。ソロになってからの1作目・2作目の延長線上にあるようで、何か決定的に違うと思った。どちらかというと、ゆらゆら帝国の最終作「空洞です」の続きに位置させたくなるような感触。

空洞です

空洞です

 

文字通りの「空っぽ」感漂う、ロックバンドらしい抑揚を削ぎ落としたミニマルなフレーズ・曲展開・歌詞が印象的な怪作「空洞です」

 

幻とのつきあい方

幻とのつきあい方

 

クネクネした、すなわちブラックミュージック的なフィーリングが新鮮なソロ1作目「幻とのつきあい方」

 

ナマで踊ろう(初回盤)

ナマで踊ろう(初回盤)

 

カラッとした、南国感溢れるスチールギターのゆるい響きと現実味ある警鐘的な歌詞の不気味さの対比が新鮮な2作目「ナマで踊ろう」

 

そして、新作「できれば愛を」

できれば愛を(初回限定盤)

できれば愛を(初回限定盤)

 

上述の1作目・2作目にあるような分かりやすい新鮮さはなくて、真っ平らでグニャっとしている、と思った。

1作目・2作目も決して音数は多くないけど、更に音数(同時発音数が正しい気がする)は絞られて、楽器の音が無駄なく配置されたかのような音像。1作目に見られる黒っぽさ、2作目で使われたスチールギターはより要素として溶け込んでいて、とても「普通」な顔をしている。もともとシンプルな歌詞はさらに平易になり、坂本氏の歌声の不気味な存在感が際立つ。なんだかグニャっとした聞き心地。

「空洞です」との類似点として、盛り上がれたり踊れたりするような分かりやすさはなるべく薄められていて、普通のことをいかにイビツに鳴らすか、そういう意識が貫かれた音楽だと思った。

「空洞」という諦めに近い言葉で終わる『空洞です』、そして「胸にぽっかりと空いた穴ぼこ」で始まる『できれば愛を』、そこで描かれているのはどうしようもなさを認めながらも「できれば愛を」求めてしまう、続く私たちの日常のようだ。

「マヌケだね」という曲は一聴したところ「マヌケさ」を蔑むような内容かと思いきや、きっとそうではなく、

マヌケだね 楽しんでるかい? 好きだよ

日常になんでもなく潜む違和感を愛らしく思える気持ち、まさに「できれば愛を」肯定したい、ということなのだろう

そういう意味的な示唆を音自体の特異さでもって一聴しただけでは分からないようにしてあるのは、この人の美学なんだろうな、と思う。

 

そういう面も含め、万人受けする作品だとは全く思えないですが、目には見えないような違和感や人には言えないような癖を愛する人には薦めたいです。

鬼退治、岸田繁、星野源

おはようございます。おつかれさまです。

昨日ようやく坂本慎太郎の「できれば愛を」を開封して、聞いてみた。けど、まだ聴けていないというところ、「鬼退治」という曲が只々おもしろくて耳に残っている、インタレスティングではなくてファニー。その曲のリフレインはこう

さあ中古の車で出かけるぞ

こんな風にやっぱり節々の歌詞が耳にこびりつく、それから全体的な音の耳障りの良さは相変わらずだけど、1曲目CDを再生して流れてくる音は過去2作と比べてイビツだ。

できれば愛を(初回限定盤)

できれば愛を(初回限定盤)

 

 

今朝は時間があったので、珍しくテレビをつけて、妹が録画予約していたMETROCK2016というイベントの模様をチラ見、邦ロックに限定したイベントでサマーソニックのように東京大阪同時開催とのこと。

キュウソネコカミ、9mmパラベラムバレット、ここまではほんとにチラ見しつつ、くるりを観る。

ちょうど「アンテナ」の再現ライブツアーの頃だったらしく、アンテナから3曲、「HOW TO GO」のあの気合いの入った間奏からの

いつかは想像を超える日が待っているのだろう

ここで涙腺ゆるむのは毎度のことで、当時のライブを追っかけていた(大阪厚生年金会館2デイズ行った)からこそ、その追体験でそうなるのだろうか、でも迫力とか勢いではなくてあのドッシリとした演奏者にしか分からないような空気感が伝わってくるのは、ならではだなあ、と思う。 

アンテナ

アンテナ

 

メンバーは当時のツアーのシンプルな編成とは違っていて、7人編成、バックコーラスの女性まで2人いて演奏に気持ちよさそうに体を揺らして笑みをこぼしている、あの頃と周りは確実に違っているけど、岸田繁氏はおんなじ顔をしている、と思った。不敵なしたり顔。

 

続けて星野源が流れる、ステージの中央星野氏の左手にはハマ・オカモト(浜ちゃんの息子)、右手には長岡亮介(ex東京事変浮雲)、後ろには河村カースケ(椎名林檎の1st等に参加)、とステージ上には有名人だらけで、安定感バリバリの余裕のステージング

 

さっきのくるりの後に星野源を観て考えてみた。ほんとに岸田繁という人は頑固な人でなんなら「お前らコレ分からへんやろ」みたいな意識をどこかに持って音楽をしているようで、普通の人に気づかれないようなことに意識的に取り組んできたのだろうか、いつも変態的な顔をして

逆に星野源は柔軟で人に喜んでもらうためになら積極的に何だって取り入れて、より多くの人に受け入れてもらえるスタイルを自然に選んでいったのだろうか、この人にもすごく変態的なところがあるだろうけど、それを含めて上手くプレゼンしてるような気がする

 

その音楽を知ってからずっとどこか気にしているお二人のことを偉そうに考察してみました。失礼しました、さあ、働こう。

夏祭り、花火

ああ、タイトルを夏休みのようなムードにしてしまって違和感あるけど、「夏休み」って今となっては永遠に踏み込めない桃源郷のようでもあって、それに少しでも触れられる瞬間って幸せだなあ、と思うわけでありまして。

昨日も今日もお仕事だったのだけれども、そんな中でも楽しいひとときがある2日間、そうだ、長くてあっという間の7月だったなあ、気づけば8月。

 

昨日は堺はなかもずにありますミュージックスタジオマジックの5周年イベントで、Ten-ins(テンインズ・宮田ロウ×丘本浩一 ※詳しくは前回記事に)でのライブとPAのお仕事でした。あらためて5周年おめでとうございます!

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Aスタジオでバンドの演奏、Bスタジオでアコースティック弾き語りの演奏、それを交互に行うスタジオライブイベントで、私はBスタジオの弾き語りのPAでほぼ卓に付きっ切りでフェーダーの上げ下げを繰り返し、その合間に宮田さん(店長)とのテンインズでライブをするという真夏の日曜日の昼間でした。

夏祭りムードを盛り上げるべくスタジオの外では、こんな感じで↓

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懐かしのスーパーボールすくい、炎天下の中、若いバンドマンが盛り上がっていて、いい光景だった。

初めての長時間のPA仕事はなかなか楽しく勉強になった。

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みなさんギターと歌だけのシンプルな演奏だったけど、声とギターの音はそれぞれ確実に違っていて、耳を澄ませては耳の位置を変えるために動いたりして、よりよい響きに近づけてゆくのは性に合っているなあ、と思った。

演奏を見ていて、みなさん自分の声とことばを真っ直ぐ伝えようとしている気がして、それは素直にいいな、と思い、私の歌のアンニュイさを自覚した。

PAをしていて、夏祭りらしく浴衣で来場されていたおねえさんがライブ終わってから「音良かった〜」とあくまでも私に伝えるためでなく、個人的な感想をつぶやきながら、会場を出てゆくときに、思わず心の中でガッツポーズをしてしまいました。

テンインズはこの日のための初めてのライブなだけに自らの判断は難しいけど、楽しんでもらえたり、何かの足しになっていたのなら、良かったです。私の「なんとなく」という曲に宮田さんがタンバリンで参加、逆に宮田さんの「君がいれば最高」という曲に私がタンバリン、それから「風になりたい」のカバーをふたりで一緒に歌いました。ありがとうございました。

終演後の打ち上げも普段なかなかじっくり話を聞けない若いバンドマンの考えていることの片鱗を垣間見えたり、楽しいひとときでした。

いつも通りわりと涼しい顔をしていただろうとは思うけど、夏らしく汗かきまくった1日。

 

今日は思い付きでお仕事終わりに行けそうだったので、例年なんとなくスルーしてきたPL花火大会を初めてわりと近くまで見に行った。パーフェクトリバティ教団祭。

少し前まで住んでいた駅の近くに車を停めて、目的地の狭山池公園まで歩くこと約30分

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以前はすぐ近くに住んでいたけど、通ったことのなかった道を歩くと発見があって楽しいもので

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あれこれ眺めつつ到着、ほどなくして開始、町中で行われる花火大会をあまり近く(といっても、それなりの距離はある)で見たことがなかったので、なかなか集中できず、なるほどなあ、と思っていたぐらいだったけど、最後の方は、

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写真にも写せてしまうほどの「天変地異か!」と思うぐらいの迫力があった。8000発ほどの花火が一斉に上げられるようで、さすがにコレは見る価値あるなあ、と思った。

 

聴いた音楽のことも書こうかな、と思ったけど、あまりに長くなるので、今日はこの辺で。

これまでしつこく書いてきた、スピッツ「醒めない」をようやく聞かない日が来た、とだけ記しておきます。

 

みなと、ナマで踊ろう、Ten-ins(テンインズ)

もうスピッツのことを書くのはよそう、と思いつつ、書いてしまう。通勤中に「醒めない」をシャッフルで再生していたところ、あらためて粒揃いなアルバムだなあ、と思っていたりする中流れ出す「みなと」に涙しそうになった。

みなと - スピッツ - 歌詞 : 歌ネット

歌い出しはこう

船に乗るわけじゃなく だけど僕は港にいる

知らない人だらけの隙間に立ち止まる

重なるギターのストローク、ルートをなぞるだけのシンプルなベースライン、ドラムは2拍4拍にくる控えめなシンバルだけ、そして歌詞が匂い立つようなメロディと歌声

ああ、この1行だけで最高なのに、伸びやかなハイライト「君ともう一度会うために〜」まで、見事に無理なく込み上げてゆく展開。

さらっと書こうとしたけど、結局なかなかのボリュームになってしまう、今年5本の指に入る名曲、と今は言ってしまおう。

 

冷めやらぬスピッツ熱もあり、坂本慎太郎の新作「できれば愛を」の封を開けられずにいるので、今日はお仕事中、お店で前作「ナマで踊ろう」を流してみた。 

ナマで踊ろう(通常盤)

ナマで踊ろう(通常盤)

 

↑お、簡単にリンク貼れるんやね

 

お客さんが会話をしている最中は、ほぼ全編に渡ってムードを支配するスチールギターの調べが南国感を漂わせ、夏に似合うゆるめのBGMとして機能していた気がするけど、ひとたび会話が止んでシーンとしたところで、歌詞と歌声が顔を出してきて、急にニュルッとした印象になり、その場の空気が変わったような気がして、とても恐ろしい音楽だなあ、とあらためて。ポップなのにホラーのよう。

この人のアルバムはどれもジャケットが内容を間接的に表している気がしますね

できれば愛を

できれば愛を

 

新作にはジャケ通りのカラフルな要素もあるのかなあ、とか勘ぐりつつ、タイミング的には8月入ってからようやく封開けて聞けそう

 

さて、明日はTen-ins(テンインズ)という名前で演奏を披露します。 

 

お店での5周年イベントにて、店長宮田さんと初めての合奏、ギュッとコンパクトに15分間やります。

私の曲は1曲だけの演奏ですが、誰かと一緒に演奏することでより分かる自分の曲の成り立ち、かみしめて演奏しようと思います。

宮田さんの曲にも普段は使わない楽器で参加したり、楽しみ。

 

 

ああ、今日も1000字を軽く超えてしまった、、けど、リンクとか簡単に貼れるのが分かって、一歩前進(どこへ向かっているのでしょうか)と捉えておきます。