えとせとら

丘本浩一blog -こころのこりのたび-

桃epにまつわる散文〜A面

9月に入ってから分かりやすく涼しくなり、こんなに夏と秋の境目がきっぱり現れるのって珍しい気がして、厳しい残暑感少ない今日この頃。

まさに夏の終わりに発表することになった「桃ep」についてもう少し書いておいて、あまりにあっさり行ってしまいそうな夏の背中を追ってみようかと思います。

以下、もう聴いていただいた方は補足的に、これから聴いてみたいという方は参考に、どちらにも当てはまらない方は暇つぶしにでも、よろしければお付き合いください。

 

完成したての頃はやはり作り終えた感が何よりも大きく、少し時を経て見えてきたことがあります。今回の「桃ep」はこれまでの作品とは違い、ギターと歌以外に色々な音を足してあって、それが曲そのものの骨格や魅力よりもムードや雰囲気を作り出している気がします。ある方からは「どこかアンビエント」というご感想もいただきました。いつ現れていつ消えるのかが曖昧な夏の蜃気楼のゆらめき、そんなムードを醸し出せていたらば、と思います。ここからは収録曲のことを。

まず1曲目「桃」、2分ちょっとの試聴サンプル作りました↓

去年の夏、10周年ライブを終えてからきちんと形にした最初の曲で、その準備やら何やらに追われて切羽詰まった時期の反動でしょうか、こんなゆったりとある意味ふつうの甘いことを歌った曲ができたのかな、と思います。ふつうがとくべつになれば、なんてことも込めたかったのかもしれません。自分が「桃を食べよう」なんて歌う日が来るとは思っておらず、不思議なものです。去年何度かライブで歌ったのとはちょこちょこ変えたところがあって、大きく違うのは今回の収録用に付け加えたイントロ部分、このイントロがまさに今回の作品の入り口で、「夏が来れば思い出す」そんなムードで始めてあります。それから、夏になると特に聴きたくなる、あるアメリカの偉大なバンドが1966年に出した名盤から一箇所サンプリングして使わせてもらっています。勝手ながらありがとうございます。

切れ目なく続く2曲目「取り憑かれて」

東京のバンド「ミツメ」のカバーで、4曲入りのシングル「めまい」に収録の1曲。ライブで何度か披露したことがあり、夏のけだるさに相応しいムードを持つこの曲を勝手に収めさせてもらいました。どうにもこうにもならん無常観を歌っていて、どこか腑に落ちるところがあり、違和感なく歌える曲です。意識的に揺れる音を多めに、部分的に自分としては大胆なアレンジを施せたことが今回の自然な挑戦です。1-2曲目ともにギターはマイク録音だけでなく、同録のライン録音を混ぜてあり、切れ目なく聞こえるように2曲続けて録りました。しつこいですが、切れ目なく続く、それを大事にした1-2曲目、A面です。

めまい

めまい

 

原曲はこちら


ミツメ - 取り憑かれて

 

それでは、この辺で。〜B面に続く