のこりもの

おすそわけ

夏祭り、花火

ああ、タイトルを夏休みのようなムードにしてしまって違和感あるけど、「夏休み」って今となっては永遠に踏み込めない桃源郷のようでもあって、それに少しでも触れられる瞬間って幸せだなあ、と思うわけでありまして。

昨日も今日もお仕事だったのだけれども、そんな中でも楽しいひとときがある2日間、そうだ、長くてあっという間の7月だったなあ、気づけば8月。

 

昨日は堺はなかもずにありますミュージックスタジオマジックの5周年イベントで、Ten-ins(テンインズ・宮田ロウ×丘本浩一 ※詳しくは前回記事に)でのライブとPAのお仕事でした。あらためて5周年おめでとうございます!

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Aスタジオでバンドの演奏、Bスタジオでアコースティック弾き語りの演奏、それを交互に行うスタジオライブイベントで、私はBスタジオの弾き語りのPAでほぼ卓に付きっ切りでフェーダーの上げ下げを繰り返し、その合間に宮田さん(店長)とのテンインズでライブをするという真夏の日曜日の昼間でした。

夏祭りムードを盛り上げるべくスタジオの外では、こんな感じで↓

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懐かしのスーパーボールすくい、炎天下の中、若いバンドマンが盛り上がっていて、いい光景だった。

初めての長時間のPA仕事はなかなか楽しく勉強になった。

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みなさんギターと歌だけのシンプルな演奏だったけど、声とギターの音はそれぞれ確実に違っていて、耳を澄ませては耳の位置を変えるために動いたりして、よりよい響きに近づけてゆくのは性に合っているなあ、と思った。

演奏を見ていて、みなさん自分の声とことばを真っ直ぐ伝えようとしている気がして、それは素直にいいな、と思い、私の歌のアンニュイさを自覚した。

PAをしていて、夏祭りらしく浴衣で来場されていたおねえさんがライブ終わってから「音良かった〜」とあくまでも私に伝えるためでなく、個人的な感想をつぶやきながら、会場を出てゆくときに、思わず心の中でガッツポーズをしてしまいました。

テンインズはこの日のための初めてのライブなだけに自らの判断は難しいけど、楽しんでもらえたり、何かの足しになっていたのなら、良かったです。私の「なんとなく」という曲に宮田さんがタンバリンで参加、逆に宮田さんの「君がいれば最高」という曲に私がタンバリン、それから「風になりたい」のカバーをふたりで一緒に歌いました。ありがとうございました。

終演後の打ち上げも普段なかなかじっくり話を聞けない若いバンドマンの考えていることの片鱗を垣間見えたり、楽しいひとときでした。

いつも通りわりと涼しい顔をしていただろうとは思うけど、夏らしく汗かきまくった1日。

 

今日は思い付きでお仕事終わりに行けそうだったので、例年なんとなくスルーしてきたPL花火大会を初めてわりと近くまで見に行った。パーフェクトリバティ教団祭。

少し前まで住んでいた駅の近くに車を停めて、目的地の狭山池公園まで歩くこと約30分

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以前はすぐ近くに住んでいたけど、通ったことのなかった道を歩くと発見があって楽しいもので

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あれこれ眺めつつ到着、ほどなくして開始、町中で行われる花火大会をあまり近く(といっても、それなりの距離はある)で見たことがなかったので、なかなか集中できず、なるほどなあ、と思っていたぐらいだったけど、最後の方は、

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写真にも写せてしまうほどの「天変地異か!」と思うぐらいの迫力があった。8000発ほどの花火が一斉に上げられるようで、さすがにコレは見る価値あるなあ、と思った。

 

聴いた音楽のことも書こうかな、と思ったけど、あまりに長くなるので、今日はこの辺で。

これまでしつこく書いてきた、スピッツ「醒めない」をようやく聞かない日が来た、とだけ記しておきます。

 

みなと、ナマで踊ろう、Ten-ins(テンインズ)

もうスピッツのことを書くのはよそう、と思いつつ、書いてしまう。通勤中に「醒めない」をシャッフルで再生していたところ、あらためて粒揃いなアルバムだなあ、と思っていたりする中流れ出す「みなと」に涙しそうになった。

みなと - スピッツ - 歌詞 : 歌ネット

歌い出しはこう

船に乗るわけじゃなく だけど僕は港にいる

知らない人だらけの隙間に立ち止まる

重なるギターのストローク、ルートをなぞるだけのシンプルなベースライン、ドラムは2拍4拍にくる控えめなシンバルだけ、そして歌詞が匂い立つようなメロディと歌声

ああ、この1行だけで最高なのに、伸びやかなハイライト「君ともう一度会うために〜」まで、見事に無理なく込み上げてゆく展開。

さらっと書こうとしたけど、結局なかなかのボリュームになってしまう、今年5本の指に入る名曲、と今は言ってしまおう。

 

冷めやらぬスピッツ熱もあり、坂本慎太郎の新作「できれば愛を」の封を開けられずにいるので、今日はお仕事中、お店で前作「ナマで踊ろう」を流してみた。 

ナマで踊ろう(通常盤)

ナマで踊ろう(通常盤)

 

↑お、簡単にリンク貼れるんやね

 

お客さんが会話をしている最中は、ほぼ全編に渡ってムードを支配するスチールギターの調べが南国感を漂わせ、夏に似合うゆるめのBGMとして機能していた気がするけど、ひとたび会話が止んでシーンとしたところで、歌詞と歌声が顔を出してきて、急にニュルッとした印象になり、その場の空気が変わったような気がして、とても恐ろしい音楽だなあ、とあらためて。ポップなのにホラーのよう。

この人のアルバムはどれもジャケットが内容を間接的に表している気がしますね

できれば愛を

できれば愛を

 

新作にはジャケ通りのカラフルな要素もあるのかなあ、とか勘ぐりつつ、タイミング的には8月入ってからようやく封開けて聞けそう

 

さて、明日はTen-ins(テンインズ)という名前で演奏を披露します。 

 

お店での5周年イベントにて、店長宮田さんと初めての合奏、ギュッとコンパクトに15分間やります。

私の曲は1曲だけの演奏ですが、誰かと一緒に演奏することでより分かる自分の曲の成り立ち、かみしめて演奏しようと思います。

宮田さんの曲にも普段は使わない楽器で参加したり、楽しみ。

 

 

ああ、今日も1000字を軽く超えてしまった、、けど、リンクとか簡単に貼れるのが分かって、一歩前進(どこへ向かっているのでしょうか)と捉えておきます。

かわる街、またもスピッツ

次の土日がお仕事なので今日はお休み、天王寺

 

久々に訪れた天王寺公園が様変わりしていて驚いた。そして、炎天下の中、ポケモンGOを嗜んでいるのであろう人の姿がやけに目につく。

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公園の入り口のゲートが取っ払われていて、やけに開けた印象、昔のレトロな印象が失われていて、さびしくもあるなあ。

上の写真の真ん中辺り、人がふたり電線のようなものに吊られて移動する様(説明下手ですみません)が見えるでしょうか?ジップラインというものらしい、これからボルダリング用の壁も作られるもよう。

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上の写真のような猫のフォルムを使った案内がそこかしこに見られた。

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そんなことはきっと知らないだろう、年老いた野良猫さんに街の変化は伝わっているだろうか?

 

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変わらず残っているものもあるけど、確実に景色は変わってゆきますね。

 

さて、何のために出かけたのかというと、

市立美術館で催されていた「デトロイト美術館展」を観に。

7月・8月の火曜〜木曜はなんと全作品写真撮影OK!とのことで、なかなかそんなことはないので、ホイホイと釣られて行ってきました。

11:30頃に到着、そこまでの混雑ではなかったけど、会場内に入ると当たり前のようにシャッター音が鳴り響いていて、承知のはずだったけど、気になってしまう、、

気にしていては勿体無いな、と、周りを気にしつつも、自分も撮りたい絵は静かに撮影しながら、撮影がメインにならないように鑑賞を楽しむ。展示数はそこまで多くないものの、名画と呼ばれそうな絵が的確に集められていて良かった。

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ネットに公開してもOKなものの中で特に印象的だったのは、エドガー・ドガの5点の絵、どれも慎ましく美しかった。

ゴッホの絵も良かったけど、どうも人がそこに集中し過ぎていて(撮影したそうな人も含め)じっくり落ち着いては楽しめなかった。

公開NGなものの中では、初めて目にしたオスカー・ココシュカという方の作品が壮大で特に印象に残った。

 

きっと夏休み中やよね、真剣な眼差しで集中して撮影に挑むお子さんもいて、

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撮影OKというのは面白い試みだと思ったけど、ゆっくり集中して観るためにはなかなか難しいよなあ、と思った。

大人がどこか気にしながら写真を撮る中、こういう無邪気なシーンには思わず微笑むことができて良かった。

 

昼間、移動中は今日もスピッツの『醒めない』を2周ほど聴いた。

頭2曲「醒めない」「みなと」の貫禄あるスピッツらしさ、アルバム中最も穏やかでベルベッツsunday morning的な鉄琴が効いたアレンジの9曲目「モニャモニャ」の美しさ、3分前後の潔い尺で締める最後の2曲「雪風」「こんにちは」

この辺りが特にたまらなくて、繰り返して聴いてしまうなあ、名盤。

あらためて、スピッツは言葉を追うように聴くべきだと思った。一見突飛なだけにも捉えられそうな言葉がマサムネ氏の歌声とそれを支えるバンドサウンドによって、見事に音楽になる唯一無二の感覚を味わえる、のは、ならではだなあ、と。

 

今夜はとくに暑く感じる、ここのところよく流す、なつやすみバンド、chance the rapperを聴く、どちらも絶妙な温度感が良い塩梅の音楽で、夏の蒸し暑い夜に丁度良く響く。

 

頑張りぎみで毎日書いてるけど、きっとそれはブログ移転してどこか張り切っているのと、たまたま書くことと書ける時間があるということで、

まあ、無理なく続けられたらな、と思います。

それから希望として、今は長くなってしまっている文章が、削ぎ落とされていったらいいな、というのがあります。

 

 

さて、明日は合奏の練習、楽しもう

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いさぎよさ、スピッツ

今日はギターをきれいにした。

こないだのライブのために外しておいたピックアップ(要するにギターの音を拾うマイク)の取り付け、位置決めをしたり、手垢などの汚れを拭き取ったり、

以前はそういうことに関してあまり気を使っていなかったけど、ようやくその大事さに気づいてきたような気がする。年のせいかな

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それから、今日手に入れたCDのオマケのステッカーをペタリ

こういうのは、楽器にはきっと良くないのだろうけど、さっきとは逆の話でこれはきっとお守りみたいなものだと思う。

坂本慎太郎の新作「できれば愛を」久々に予約注文したCD、だけど、いや、だけに、まだ聴いていない。「超人大会」ってどんな曲だろう?とても楽しみに封を開けよう。

ちなみに次に予約注文したのは寺尾紗穂「わたしのわらべうた」

両氏のことはまた書けたら、書きたいと思う。ところで、今年は気になる新譜ドンドコ出てきてます、その流れで続けます。

 

さて、坂本慎太郎の封を開けなかった理由として、今日はスピッツの新作「醒めない」を思わず2周聴いたのでした。

これを購入したのは妹(スピッツのファンクラブ会員、余談ながら星野源の大ファン)で、妹がいない昼間こっそりCDを拝借して、聴いてみると唸ってしまった。妹よ、ありがとう。

実にいさぎよくて、感動した、涙ぐみそうになるほどに。

1曲目「醒めない」、これって誰もが知るスピッツの一番のヒット曲の引用なのかしら、と思わせる冒頭での、ファン心理のくすぐり。そこから3、4曲目までの流れで、ああ、まさにこれぞスピッツと納得し、そこから全14曲、草野マサムネ氏の安定感を増した美しい声とメロディはひたすらにどこへ向かうのか分からない予測不可能な言葉でもって、耳に残るパンチラインを繰り返しながら、タイトなバンドサウンドが小気味良く続く、行き着く最後の曲のタイトルは「こんにちは」

実に清々しい気持ち、元気を出すために音楽を聞こうなんて、思っていないけど、元気になれる正しい音楽だと思った。ロックバンドの作品として、素直な音の良さにも頷ける。

音楽的な目新しさは見当たらないけど、「だから、どうした?」と、諦めではなく、どこまでも曲がりくねった道をゆく、スピッツはマジメでおそろしい、あらためてリスペクトを。

 

 

 

確実に余談ではありますが、この投稿時間は23:59にしてあって、前のブログの頃からのルールで、投稿時間がそうなっているときは、その日書こうと思って、でも、書けなくって、、次の日に書き終えて、せめて投稿時間だけでもその日書いた定にしておこう、という、自分のダメさと往生際の悪さを表している、と思います。

何になるかはわからないけど、書き留めておきたい、という正直な気持ちだとも捉えられる、ということにしておきましょう

これまでのこと

「とよりでからのへや」という節目のライブが終わったタイミングで「とよりでからの」というブログから、こちらへ移ってきました。

「とよりでからの」の続きで「からのに」

何のこっちゃ、だとは思いますが、日々は続くよ、次に、と言いたい。

 

何か終えた気分になっているけど、今までのことはそのまま残しておくことにする↓

sswok.jugem.jp

恥ずかしいことも自分の一部、晒し晒される時代だ、ということで。